借金をしているとき、いつのまにか毎月の返済額が増えすぎて、支払いが苦しくなってしまうことがあります。
そのようなとき、どうしたら月々の返済額を抑えることができるのでしょうか?
以下では、借金の支払い額を抑えるための方法を、弁護士がご紹介いたします。
1.リスケジュールする
住宅ローンなどの支払いが厳しい場合には、金融機関と話合いをしてリスケジュールする方法があります。
リスケジュールとは、金融機関と交渉をして、一定期間のローン支払い方法を見直してもらうことです。多くの場合、1~2年間、元本支払いを猶予してもらい、利息の支払いだけにしてもらいます。
ただ、リスケジュールは支払いの繰り延べであり、免除ではありませんから、リスケジュール期間後は元本支払いが開始します。期間中に状況を建て直し、リスケジュールの期間後の支払いに備えなければなりません。
また、支払期間が延びる分、利息の支払額も増額されるため、必ずしもメリットばかりではありません。
一時的に住宅ローンや事業用ローンの支払いが苦しくなっているケースなどで、有効となる可能性があります。
2.債務整理をする
月々の支払いを抑えるためにもっとも適切な方法は、債務整理です。
債務整理の中でも、任意整理や個人再生をすると、借金の利息や元本をカットできるので、借金の総支払額が減ります。
また、支払期間を延ばすことによっても月々の支払いを抑えることが可能となります。
たとえば、借金総額が200万円で月々の支払いが6~8万円程度になっている方でも、任意整理すれば月々の支払い額が3.3万円程度になる可能性があります(5年払いの場合)。
同じ方が個人再生すると、月々の支払いを2.8万円程度に減らし、3年間支払いを継続したら、借金を完済できる可能性が高いです。この場合、借金は100万円にまで減額されています。
状況によっては自己破産によって借金を全額免除してもらうことも可能です。
なお、借金の整理のために借り換えを検討される方がありますが、借り換えは単なる借金の借り換えに過ぎず、問題の根本的な解決につながりません。結局利息支払いが必要になりますし、支払いが厳しくなって、状況が悪化してしまう方が多いです。
借金支払いが苦しくて支払いが難しいのであれば、できるだけ早期の段階で、状況に応じた債務整理の手続きに着手すべきです。
債務整理をするときには、専門家によるサポートを受けていると安心ですし、確実かつスムーズに手続を進められるものです。借金返済にお困りの場合、お気軽にありあけ法律事務所までご相談下さい。