- 過去に消費者金融やクレジットカードで借金して、高い利息を払っていた
- 完済してから長い時間が経過している
- 過払い金が発生しているのではないか?と思う
- 過払い金の計算方法を知りたい
- 過払い金請求をしたい
このような方は、過払い金請求をして払いすぎ利息を取り戻せる可能性があります!
以下では、過払い金請求のポイントと注意点を解説します。
1.過払い金請求のポイント
1-1.過払い金請求とは
過払い金請求とは、過去に利息制限法を超過した高利率で借金返済をしていた場合、払い過ぎになっている利息を取り戻す手続きです。
今は利息制限法や貸金業法が改正されて、制限利率を超える利率での貸付は禁止されていますが、過去には昔の利息制限法に定められていた「みなし弁済規定」により、多くの貸金業者が利息制限法を超過する高い利率で貸付をしていました。
ところが、そのような高い利息は本来支払う必要のないものであることが最高裁判所によって確認されました(最判平成18年1月13日)。
そこで、利息制限法を超過する高い利息を払っていた場合、その分を返還請求することとなったのです。これが、過払い金請求の仕組みです。
過払い金が発生するのは、だいたい2007年頃までに消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用されていたケースです。その場合、2007年以後に引き続いて借金していても、過払い金請求が可能です。
1-2.交渉が重要
過払い金請求をするときには、相手業者と交渉をして、返還すべき過払い金の金額や返還時期を決定します。この時の交渉次第で、いくらの過払い金が返ってくるかが変わってくるので、過払い金請求においては、有利に交渉を進めることが非常に重要なポイントとなります。
1-3.裁判のタイミングについて
交渉をしても合意ができない場合には、過払い金請求訴訟という裁判を行う必要があります。
そこで、交渉時に相手の言い分に納得できないときには、「裁判をしてでも請求するのか」「いつのタイミングで交渉を打ち切って裁判をするか」判断しなければなりません。
適切に判断をすることにより、より高額な過払い金を取り戻すことが可能となります。
2.過払い金請求の注意点
過払い金請求をするときには、注意点もあります。それは、過払い金請求権の時効です。
過払い金が発生しても、「完済後10年」が経過すると、過払い金請求権が時効にかかり、一切の請求ができなくなってしまいます。
そこで、借金を既に完済している方の場合、特に早めに過払い金請求の手続きを開始すべきです。
また、過払い金請求は債務整理の1種と考えられていますが、他の債務整理とは異なり、ブラックリスト状態になることは、通常ありません。
引きつづきローンやクレジットカードを利用されたい方も、安心して手続きして頂けます。
当事務所でも、積極的に債務整理や過払い金請求の事案を取り扱っています。お心当たりのある方は、お早めに弁護士までご相談下さい。